そろそろ来年の日記を買う時期が近づいた
日記を書く意味を考えてみたい
記憶を辿ると高校時代から日記を書いていた
200字位を毎日真面目に書いていた
その頃は自我に目覚める頃だから自分の心の動きにも意味を見つけたりしていた
知らずに文章力は付いたのだろう
言うことも理屈っぽかったか
少し生意気で可愛げのない高校生になったかもしれない
大学時代の記憶はあまり無いが日記は書いていた
しかし、徹夜で遊ぶ事も増えて毎日真面目に書かなかった
文庫本を良く読んだがその感想を書くこともあつた
学生時代の大きなショックは三島由紀夫の割腹自殺だった
彼の小説は好きでお金がないのに単行本まで買って読んでいたから衝撃を受けた
あまりショックが大きいと日記に書けない
心の整理が出来ず書くに至らない様だ
社会人になってからも日記を書く習慣は残っていた
しかし段々と心の内を綴るものから起こった事を淡々と記す備忘録に近くなってきた
日記は本心を正直に書くばかりでは無い
自分の心までも偽って書いてしまうこともある
誰かに読まれる事を恐れるのでは無く、自分の醜い一面を認めたくない気持ちがある様だ
社会人になって、自分が必ずしも美しい気持ちの持ち主では無いと気づく事がある
学生時代までは常に正義は自分にあるとしか思っていない未熟な自分だったが、
生きてゆく為に人を犠牲にする自分を発見して驚いた
そんな訳で日記を書くのも中断した
30歳で結婚し数年して日記を再開した
備忘録にも意義を見出した
家族の記録として残す必要を感じた
淡々と記録すべき事歴を書いた
しかし、この日記も一時中断した
仕事が多忙になり過酷になった時期には書く余裕がなかった
マレーシア駐在の5年間も日記を書けなかった
記録として漏えいする事を恐れた為でもある
日本に帰国した52歳から日記を再開した
多忙ではあったが、海外駐在と日本の生活の変化が興味深くて書き留めたくなった
しかしそれも3年あまりしか続かなかった
単身赴任や激務で余裕のない生活だった
時間の余裕ではなく、心の余裕が無かった
それは普段の仕事中でも何某かの心の動きを反芻する余裕がなかったと言う意味だ
リタイヤしてようやくのんびりと日記を書く時間を持てた
三年日記を買った
長い文章ではなく、過ごす季節の移ろいや日常の変化を簡単に書き残し、振り返る為だ
残日録と言う言葉がある
太陽が沈む様に残り少ない人生を書き記すと理解した
まだまだ他人の役に立てるかもしれないが、心の持ち様は急がす慌てずとしたい
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